地震、大雨、台風、土砂災害など、災害はいつ起こるかわかりません。
特に高齢者の方は、避難に時間がかかったり、持病や薬の管理が必要だったりするため、早めの準備と行動がとても大切です。
災害時に大切なのは、「まだ大丈夫」と思わないことです。
危険が近づいてから慌てて避難するのではなく、少し早い段階で動き出すことが命を守る行動につながります。
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警戒レベル3は「高齢者等避難」の合図
大雨や台風などで災害の危険が高まると、市区町村から避難情報が出されます。
その中でも高齢者の方に特に覚えておいてほしいのが、警戒レベル3「高齢者等避難」です。
これは、避難に時間がかかる高齢者や障害のある方、小さな子どもがいる家庭などに対して、早めの避難を呼びかける情報です。
警戒レベル4「避難指示」が出る頃には、すでに危険がかなり高まっている場合があります。
そのため、高齢者の方や支援が必要な方は、警戒レベル3が出た段階で避難を始めることが大切です。

高齢者が災害時に困りやすいこと
高齢者の災害対策では、体力や健康状態に合わせた備えが必要です。
たとえば、次のようなことで困る場合があります。
⭕️長い距離を歩くのが難しい
⭕️階段や坂道の移動に時間がかかる
⭕️持病の薬が必要
⭕️補聴器やメガネ、入れ歯がないと生活しにくい
⭕️避難所での生活に不安がある
⭕️災害情報に気づきにくい
⭕️ひとり暮らしで助けを呼びにくい
こうした不安は、事前に準備しておくことで減らすことができます。

まず確認したい避難先
災害が起きたとき、必ずしも避難所へ行くことだけが避難ではありません。
避難とは、危険な場所から安全な場所へ移動することです。
自宅が安全な場所にある場合は、無理に外へ出ず、自宅で過ごす「在宅避難」が選択肢になることもあります。
一方で、洪水や土砂災害の危険がある地域に住んでいる場合は、早めに安全な場所へ移動する必要があります。
事前に確認しておきたいことは、次の3つです。
- 自宅は洪水や土砂災害の危険区域に入っているか
- 近くの避難所はどこか
- 親戚や知人宅など、避難所以外に行ける場所はあるか
自治体のハザードマップを確認し、「どこへ避難するか」を家族で話し合っておきましょう。

非常持ち出し袋に入れておきたいもの
高齢者の非常持ち出し袋には、一般的な防災用品に加えて、普段の生活に欠かせないものを入れておくことが大切です。
特に準備しておきたいものは次の通りです。
・常用薬
・お薬手帳
・健康保険証や診察券のコピー
・メガネ、補聴器、入れ歯
・杖や介護用品
・紙おむつ、尿漏れパッド
・着替え、下着、靴下、防寒具
・飲み水、食料
・携帯トイレ
・懐中電灯
・モバイルバッテリー
・家族や支援者の連絡先を書いたメモ
薬は数日分を余分に用意しておくと安心です。
また、持ち出し袋は重くしすぎず、本人が持てる重さにしておきましょう。

連絡先と支援者を決めておく
災害時は、電話がつながりにくくなることがあります。
そのため、家族や近所の人と、事前に連絡方法を決めておくことが大切です。
ひとり暮らしの高齢者の場合は、特に次のようなことを決めておきましょう。
- 災害時に誰へ連絡するか
- 誰が様子を見に来るか
- どの避難所へ行くか
- 避難するときに誰が付き添うか
- 電話がつながらない場合の集合場所
家族だけでなく、近所の人、民生委員、ケアマネジャー、自治会など、地域のつながりも大きな助けになります。
家族ができる高齢者への備え
離れて暮らす家族がいる場合は、普段から防災について話しておくことが大切です。
「何かあったら連絡してね」だけでは、実際の災害時には動きにくいことがあります。
できるだけ具体的に決めておきましょう。
たとえば
- 警戒レベル3が出たら電話する
- 台風が近づく前日に避難先を確認する
- 薬や持ち出し袋の中身を一緒に点検する
- ハザードマップを一緒に見る
- 避難所まで実際に歩いてみる
このように、普段の生活の中で少しずつ確認しておくことが大切です。

「早めの避難」は迷惑ではない
高齢者の方の中には、「自分だけ早く避難するのは申し訳ない」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、早めに避難することは決して迷惑ではありません。
むしろ、危険が迫ってから避難する方が、本人にも周囲にも大きな負担がかかります。
明るいうちに、雨や風が強くなる前に、安全な場所へ移動する。
それが、高齢者にとって一番大切な災害対策です。
まとめ
高齢者の災害対策で大切なのは、早めに備え、早めに動くことです。
警戒レベル3「高齢者等避難」が出たら、危険な場所にいる高齢者の方は避難を始めるタイミングです。
「まだ大丈夫」と思わず、家族や地域の人と連携しながら、安全を最優先に行動しましょう。
災害はいつ起こるかわかりません。
だからこそ、元気な今のうちに、避難先、持ち物、連絡方法を確認しておくことが大切です。
早めの準備が、自分自身と大切な家族の命を守ります。


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