先日、松尾一郎先生の防災講演を聴き、「タイムライン防災」について学びました。
災害が起きてから、「どうしよう」「いつ避難しよう」と考えていると、判断が遅れてしまうことがあります。
だからこそ、災害が起きる前から行動を決めておくことが大切です。
「タイムライン防災」とは?
タイムライン防災とは、台風や大雨などの発生を想定し、災害が起きる前から、
「いつ」
「誰が」
「何をするのか」
を、時間の流れに沿って決めておく防災の取り組みです。
例えば、雨が強くなる前に気象情報を確認する、非常持ち出し品を準備する、離れて暮らす家族に連絡する、危険が迫る前に避難するといった行動を整理します。
あらかじめ決めておけば、いざというときにも迷いにくくなります。

日本で先駆的に進められた取り組み
タイムライン防災をアメリカから取り入れ、日本で先駆的に進めてきたのが、松尾一郎先生です。
松尾先生は、自治体や防災関係機関、地域住民など、さまざまな立場の人が連携するタイムラインづくりに取り組んできました。
東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センターの記事でも、松尾先生は国内で先駆的に取り組みを始め、地域の防災を変える仕組みとして全国への普及を進めてきたと紹介されています。
三重県紀宝町でも、行政や防災関係機関などが連携したタイムライン防災が進められてきました。
災害対応は、一人や一つの組織だけで行うものではありません。
事前に役割を確認しておくことで、それぞれが迷わず動きやすくなります。
参考:東京大学CIDIR「タイムライン防災」は、地域防災を変えた
地域に合ったルールが必要
講演の中で、特に心に残ったのが「地域に応じたローカルルールが必要」という言葉でした。
川の近く、海の近く、山沿い、住宅密集地など、地域によって災害の危険性は異なります。
避難先までの距離や、住んでいる人の年齢、避難に支援が必要な人の有無なども、それぞれ違います。
全国共通の情報を知るだけでなく、自分たちの地域に合わせて、
「どの情報を合図にするのか」
「誰が声をかけるのか」
「いつ避難を始めるのか」
を話し合うことが重要です。

ペットと避難する人の行動も考える
講演では、ペットと一緒に避難したものの、避難所に入れなかったというお話もありました。
災害時には、「ペットを連れて、どこへ避難するのか」「避難先ではどのように過ごすのか」まで、事前に考えておく必要があります。
避難所ごとに受け入れ方が異なることもあります。
ペットと暮らしている家庭では、自治体や避難所のルールを確認し、必要な物や避難先をタイムラインに組み込んでおくことも大切です。

作って終わりではなく、育てていく
タイムラインは、一度作れば完成というものではありません。
実際の大雨や台風、避難訓練などで使い、
「この行動は間に合ったか」
「連絡はきちんと届いたか」
「困ったことはなかったか」
を振り返り、見直していきます。
作る、使う、振り返る、改善する。
それを繰り返すことで、地域に本当に必要なタイムラインへと育っていきます。

わが家の行動も決めておこう
タイムライン防災は、自治体や地域だけのものではありません。
家庭でも、
・気象情報を確認する時間
・家族へ連絡するタイミング
・非常持ち出し品を準備する時間
・避難を始める目安
・避難先と避難経路
を決めておくことができます。
災害が起きてから迷うのではなく、災害が起きる前に考えておく。
その小さな準備が、自分や大切な人の命を守る行動につながるのだと思います。
タイムラインに合わせて備えておきたいもの
避難のタイミングを決めるときは、「何を持ち出すか」も一緒に確認しておきましょう。
ここでは、災害時の情報収集や避難に役立つ物を紹介します。
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災害時は、気象情報の確認や家族との連絡にスマートフォンが欠かせません。
停電に備えて、モバイルバッテリーを充電した状態で準備しておくと安心です。
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保険証券や連絡先など、大切な書類は平常時からまとめておくと、避難時に慌てず持ち出せます。
わが家でも、防水・耐火タイプの書類ケースを備えています。
🌟ペット同行避難に備えるキャリーやケージ
ペットと一緒に避難する場合は、安全に移動できるキャリーやケージの準備が必要です。
災害時に初めて使うのではなく、日頃から入る練習もしておきましょう。



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