hacomama-outdoor.com/login_61170 車が水没するとドアが開かない理由|水圧のしくみと脱出方法 | 楽しく備える!はこまま防災アウトドア
PR

車のドアは、水に沈むと“腕力”では開かない

大雨や冠水した道路で車が水に入ってしまったとき、

「ドアを開ければ逃げられる」と思っていませんか。

実は、車の外の水位が上がると水圧によってドアが強く

押さえつけられ、腕力だけでは開けられなくなることがあります。

この記事では、水没時に車のドアが開かなくなる理由、

ドアが開くようになるタイミング、そして命を守るために

最初に取るべき行動を、できるだけわかりやすく解説します。

※記事内にはアフィリエイトリンクが含まれており、購入時に収益が発生する可能性があります。

車が水に入ると、なぜドアは開かなくなるのか

大雨や冠水した道路、川や用水路への転落などで車が

水の中に入ってしまうと、ドアが急に開かなくなることがあります。

理由は「水圧」です。

水は深くなるほど強い圧力をかけます。

目安として、水深が10cm深くなるごとに水圧は約1キロパスカルずつ増えます。

数字だけ見ると小さく感じますが、ドア全体にかかると大きな力になります。

たとえば、車外の水位がドアの下から60cmほどまで上がり、

車内にまだ水がほとんど入っていない場合、ドアには外側から

内側へ押しつける力がかかります。

ドア全体では、人の腕力だけで押し返すのが難しいほどの

力になることがあります。

JAFの実験でも、水深60cmの状態では、セダンのドアを

外から開けるのに通常の5倍近い力が必要になったとされています。

私自身も、防災イベントで30センチの水圧で、

車のドアを開ける実験に参加しました。

結果・・・ドアはびくともせず焦りました。

また、車が浮いて傾いている状態では、セダンもミニバンも

ドアを開けられないケースが確認されています。

つまり、問題は

ドアが壊れたから開かない」のではなく、

「外の水がドアを強く押さえつけているから開かない」

ということです。

ドアが開くようになるのは、車内外の水位差が小さくなったとき

では、どうすればドアは開くのでしょうか。

答えは、車の外と中の水位差が小さくなることです

車内に水が入ってくると、内側からも水がドアを押すようになります。

すると、外側からだけ押されていた状態が弱まり、

ドアにかかる水圧の差が小さくなります。

この状態になると、ドアは重いものの、開けられる可能性が出てきます。

国土交通省も、窓から脱出できない場合は、

車室内の水面が胸や首のあたりにくるまで待ち、

大きく息を吸ってからドアを開けて脱出する方法を紹介しています。

ただし、これは最後の手段です。

車内に水が入ってくるまで待つのは非常に危険で、冷静さも体力も必要になります。

できるだけ早い段階で、窓から脱出することが重要です。

水没時の基本行動

車が水に入ってしまったら、まずは次の順番で行動します。

①落ち着いてシートベルトを外す
②窓が開くうちに開ける
③窓から脱出する
④窓が開かない場合は、脱出用ハンマーでサイドガラスを割る
⑤それもできない場合は、車内に水が入り水位差が小さくなるタイミングでドアを押し開ける

ポイントは「ドアより先に窓」です。

水圧がかかるとドアは開きにくくなりますが、

窓が水面より上にあるうちは脱出口になります。

電動パワーウインドウも、すぐに使えなくなるとは限らないため、

まず開けてみることが大切です。

窓を割るなら、フロントガラスではなくサイドガラスかリアガラス

車が水没したとき、窓を割るなら基本はフロントガラスではなく、

サイドガラスかリアガラスを狙います。

フロントガラスは多くの車で「合わせガラス」が使われており、

ヒビは入っても穴が開きにくいため、脱出口には向きません。


一方、サイドガラスやリアガラスは「強化ガラス」が

使われていることが多く、脱出用ハンマーで割れる可能性が高い部分です。

ただし、車種によってはサイドやリアにも合わせガラスが

使われているため、自分の車のどのガラスが割れるタイプなのか、

事前に確認しておくことが大切です。

脱出用ハンマーは手の届く場所に

窓が開かない場合に備えて、脱出用ハンマーを車内に

置いておくと安心です。

ただし、置き場所が重要です。

トランクやグローブボックスの奥では、いざという時に手が届きません。

運転席からすぐ取れる位置に固定しておきましょう。

すでに記載しましたが、割るのは基本的にサイドガラスや後部ガラスです。

フロントガラスは合わせガラスのため、割れても穴が開きにくく、脱出には向きません。

覚えておきましょう。

ヘッドレストで窓を割る方法も知られていますが、

実際には必ず成功するとは限りません。

水没時は時間との勝負になるため、脱出用ハンマーを

車内に常備しておくことが最も確実です。

一番大切なのは「冠水路に入らない」こと

車は見た目以上に水に弱い乗り物です。

道路が冠水していると、浅そうに見えても実際の深さが

わからないことがあります。

特にアンダーパスのような低い道路では、水かさが一気に増え、

車が動けなくなることがあります。

「このくらいなら行けるかも」と思って進むのが、もっとも危険です。

水没した車から脱出する方法を知っておくことは大切ですが、

何より大切なのは、冠水した道路に入らないことです。

少しでも危ないと感じたら、引き返す。

遠回りになっても、安全な道を選ぶ。

その判断が命を守ります。

参考までに、JAFや国土交通省のサイトでも冠水時の対応

について詳しい情報が掲載されていますので、平時に

ご家族と一緒に確認しておくと安心です。

このブログを読んでくださった皆様が、災害時に危険を回避できますように。

コメント

タイトルとURLをコピーしました