「防災リュック、準備したつもり。
でも生理用品って、何日分あればいいんだろう…?」
そう思って検索してくれたあなた、まず拍手を送らせてください👏
生理用品の備蓄について、真剣に考えている女性は意外と少ないんです。
防災の情報発信をしていると、リュックの中身リストに
「水・食料・ヘッドライト」は載っていても、
生理用品については軽く触れられているだけ、ということがよくあります。
でも、災害時に本当に女性を苦しめるのは「生理用品が足りない」という問題です。

私自身、医薬品登録販売者として現場で働きながら
「もしも」の時の備えについて、よく質問をいただきます。
この記事では、現役の登録販売者としての視点と、防災の勉強を続けてきた中で
知った避難所のリアルを合わせて
「生理用品の備蓄、本当は何日分必要なのか?」をズバッとお伝えします。
結論:生理用品の備蓄は「2周期分」が安心ライン
まず結論からお伝えします。
最低ライン:1周期分(約7日分)
安心ライン:2周期分(約14日分)
余裕を持つなら:3周期分(約21日分)
一般的に防災用品は「3日分〜7日分」と言われますが、
生理用品に関してはそれでは足りません。
理由はシンプルで、災害時は生理周期が乱れやすく、
普段より早く来たり、2回続けて来ることもあるから。

後ほど詳しくお話ししますが、
これは私が、ドラッグストアの店頭で女性のお客様から何度も聞いてきた
リアルな声でもあります。
私がおすすめしているのは**「2周期分(約14日分)」を基準**にして
家・車・職場・防災リュックに分散備蓄すること。
これだけで、災害時の不安はグッと軽くなります。
なぜ「3日分」では足りないのか?3つの理由
①避難所への生理用品供給は、想像以上に遅い
過去の大規模災害の記録を調べると
避難所に生理用品が届くまで、3日〜1週間かかった事例が多数あります。
東日本大震災の時も、熊本地震の時も、支援物資として届いた
生理用品が男性スタッフの判断で奥にしまわれてしまい、
必要な女性に渡らなかったという報告が複数残っています。

「避難所に行けば何とかなる」と思っていても
必要な時に必要な量を手に入れられる保証はないのが現実です。
②ストレスで生理周期が乱れる
これは医薬品登録販売者として、お客様からよく聞く話です。
災害のような大きなストレスを受けると、自律神経やホルモンバランスが乱れて、
- 普段より早く生理が来る
- 周期が短くなって月に2回来る
- 逆に止まらなくなる
という変化が起きます。
つまり、「月に1回、1週間で終わる」という普段の感覚で備蓄量を
計算していると、災害時にはまったく足りない可能性があるのです。
③衛生環境が悪化するため「こまめな交換」が必要
避難所はシャワーや入浴の機会が限られます。
下着を毎日洗濯できる環境もほぼありません。
そうなると、生理用品はいつもより短い時間で交換しないと
感染症や肌トラブルのリスクが高まります。

「1日5枚で足りてた人が、1日7〜8枚必要になる」
これが避難所のリアルです。
備蓄すべき生理用品・関連アイテム完全リスト
ここからは、実際に何を備蓄すべきかを具体的にお伝えします。
①基本のナプキン(昼用・夜用)
備蓄量の目安:
- 昼用(20〜23cm):1日4〜6枚 × 14日分 = 56〜84枚
- 夜用(29〜40cm):1日1〜2枚 × 14日分 = 14〜28枚
選ぶポイント:
- 個包装タイプを選ぶ(衛生的で持ち運びしやすい)
- 圧縮タイプもおすすめ(防災リュックの省スペース化に◎)
- 普段使っているメーカーと同じものを選ぶ(肌トラブル防止)
登録販売者のワンポイント
ナプキンは、直射日光と高温多湿を避ければ3年程度は問題なく使えるとされています。
ただし、開封した袋の中のものは早めに。
未開封パックで、湿気の少ない場所に保管するのがベストです。
②おりものシート・軽失禁ライナー
意外と盲点ですが、ストレスや環境変化でおりものが増えることがあります。
また、中高年になると軽い尿漏れが起きやすくなる方も。
おりものシートは下着の代わりにもなるので、着替えが限られる避難所では
特に重宝します。
備蓄量の目安: 1日2〜3枚 × 14日 = 約30〜40枚
③タンポン・月経カップ(選択肢として)
タンポンや月経カップは、交換頻度が少なく済む・手を洗う水が
限られる場面で有効というメリットがあります。
ただし、不慣れな方が災害時に初めて使うのは危険です。
普段から使っている方は追加備蓄を、使ったことがない方は平時に
試してみて、合いそうなら備蓄に加える、という順番がおすすめです。
④サニタリーショーツ・吸水ショーツ
最近注目されている**「吸水ショーツ」**は、ナプキンがなくても
経血を吸収できる優れモノ。
洗濯と乾燥ができない災害時でも、数枚あれば「最後の砦」
として心強い存在になります。
備蓄量の目安: 2〜3枚
⑤清潔を保つアイテム(ウェットシート・おしりふき等)
断水時、お湯で洗い流せない状況でも清潔を保つために、
以下のアイテムをセットで備えてください。
- デリケートゾーン用ウェットティッシュ
- 大判のお尻ふき(ウェットタオル代わりに全身使える)
- 流せる用と流せない用を分けて備蓄
⑥生理痛対策(鎮痛剤)
医薬品登録販売者として、これは特に念入りに備えていただきたい
ポイントです。
避難所ではストレスで普段より生理痛が重くなる方が少なくありません。
備蓄すべき薬:
- ロキソプロフェン系(生理痛が重い方に)
- イブプロフェン系(胃腸への影響が少ない)
- アセトアミノフェン系(お子さんや胃が弱い方向け)
鎮痛剤にも使用期限があります。
未開封なら2〜3年が目安ですが、年1回の見直しをおすすめします。
高温多湿や直射日光を避けた場所に保管が前提です。
体質に合っていることを平時に確認しておくのも大切です。
⑦その他忘れがちなアイテム
- 黒ビニール袋(使用済み生理用品を人目から隠して捨てるため)
- 防臭ポーチ or 防臭袋(こまめに袋に入れて持ち歩く)
- ミニタオル・大判ハンカチ(着替え時の目隠し・下着代わり)
登録販売者が教える、備蓄ナプキンの選び方3つのコツ
コツ①「個包装」は絶対条件
剥き出しで何枚もまとめて入っているタイプは、衛生面でNG。
災害時は手が洗えないこともあるので、1枚ずつ包まれているものを
必ず選んでください。
ビニール包装・不織布包装のいずれも、高温多湿の場所を避けて保管を
しましょう。
湿気やホコリが気になる場合は、ビニール包装がオススメです。
(シャカシャカした音が出るので、音が気になる人は要注意です)

コツ②「圧縮タイプ」で省スペースに
圧縮ナプキンは、通常の1/3〜1/4のサイズまで小さくなる防災専用品。
防災リュックの中でかさばらないので、リュック用の備蓄には特におすすめです。
ただし、普段使いには向かないので、家用は通常タイプ、リュック用は圧縮タイプ
と使い分けるのが賢い方法。
コツ③肌に合う「いつもの」を選ぶ
避難所で慣れない商品を使ってかぶれた、という声も聞きます。
普段使っているメーカー・シリーズを多めに買っておくのが一番安全。
ローリングストックもしやすくなります。
賢い収納術:4カ所に分散備蓄しよう
「全部まとめて玄関に置く」は危険です。
災害の種類によっては、家から持ち出せないこともあります。

①家の中(メイン備蓄)
- 2〜3周期分をクローゼットや寝室の収納に
- 湿気と直射日光を避ける
②防災リュック
- 最低1周期分(圧縮タイプがおすすめ)
- ジップロックなど防水対策を忘れずに
③車(車中泊・出先での災害時に)
- 2〜3日分をミニポーチに
- 夏場の高温は劣化を早めるので、シーズンごとに入れ替え
④職場(勤務中の災害を想定)
- 1〜2日分のミニセット
- デスクの引き出しや、ロッカーの中に
ローリングストックで「いつも新鮮」に保つコツ
生理用品のローリングストックは簡単です。
1:備蓄用と普段使い用を同じ棚に置く
2:使う時は備蓄用の古いものから先に
3:減った分だけ買い足して、新しいものを奥に
4:期限は3年を目安に
この仕組みさえ作ってしまえば、ほったらかしでも常に新鮮な備蓄が保てます。
避難所のリアル:女性が本当に困ること
ここからは、実際に被災経験のある女性たちの声や、防災の文献で
何度も出てくる「避難所で女性が困ったこと」をお伝えします。
🌟着替えの場所がない
避難所の多くは体育館や公民館の大部屋。
生理用品を交換する場所が確保されていないケースが多く、トイレで
交換しようとしても、人が並んでいて落ち着いてできない・・・という声が多数あります。
対策: 目隠し用の大判ストールやポンチョを1枚入れておく。仮囲いにも使えて万能。
🌟使用済みを捨てるのに困る
ゴミ収集が止まっているため、使用済み生理用品を何日も持ち歩かなければ
ならないことがあります。
対策:
●黒ビニール袋(中身が透けない)
●防臭袋(ペット用おむつ用で代用可)
●チャック付き袋
これらを多めに備蓄しておくだけで、精神的な負担が全然違います。
🌟相談相手がいない
「生理用品が足りない」「痛み止めが欲しい」と
周囲の男性スタッフに言いづらい女性がほとんどです。
対策:
女性の支援員がいる窓口を早めに把握する
女性同士で声をかけ合える関係を避難所で作る
各自治体の「女性防災リーダー」「防災女子会」などの情報を平時に集めておく
よくある質問Q&A
Q1. 未開封のナプキンの使用期限は?
A. 明確な期限表示はありませんが、製造から約3年が目安とされています。高温多湿を避けて、できれば3年以内に使い切るのがおすすめです。
Q2. 圧縮タイプは本当に使用感が変わらない?
A. メーカーによりますが、開封して数分で元の厚みに戻るものがほとんど。ただしふんわり感は通常品より劣るので、夜用には避けるのが無難です。
Q3. 娘がまだ初潮前です。それでも備蓄すべき?
A. はい、むしろ今がベストタイミングです。娘さんの初潮は突然来ます。災害と初潮が重なった時、お母さんが備えてくれていたら、それは一生忘れない安心になります。
Q4. 更年期や閉経後は不要?
A. 閉経後も「軽失禁ライナー」「おりものシート」は役立ちます。また、周りの女性(お友達・同僚・避難所の知り合い)に分けてあげられる心の余裕にもつながります。

まとめ:今日からできる3つのステップ
長くなりましたが、最後にこれだけ覚えてくださいね👇
- 備蓄は「2周期分(約14日分)」を基準に
- 家・リュック・車・職場に分散備蓄
- ローリングストックで3年以内に使い切る
災害は、待ってくれません。
でも、今日から少しずつ準備することは、誰にでもできます。
私は医薬品登録販売者としてドラッグストアに立つ中で
「もっと早く備えておけばよかった」と後悔する女性をたくさん
見てきました。
この記事が、あなたがその後悔をしないための、小さな一歩になれば嬉しいです。
大切なのは、完璧を目指さないこと。
今日、ナプキン1パックを防災リュックに入れるだけでも、
昨日より確実に安心が増えます。
そんな”優しい防災“を、これからも発信していきますね🌸


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