今回のブログは、災害時のアレルギー対応の非常食について記載しています。
災害対策の一環として、とても大切なことです。
ご紹介する商品は、すべてアウトドアにも推奨します。
私は、兄弟や友人がアレルギーのために、食事制限等で辛い思いをしているのを見てきました。
大切な家族や友人が、災害時に食事面で辛い思いをしないようにと、災害時の非常食について調べていました。

ここに、私なりに検索した情報を掲載します。
少しでも、皆様のお役に立てば幸いです。
当ブログでは、災害時の備えに役立つ商品を紹介しています。リンクを通じて商品を購入いただくと、私に紹介料が支払われることがあります(Amazonアソシエイト・プログラムを利用)。
アレルギー対応の食料を備蓄しよう
アレルギーをお持ちの方、もしくはアレルギーのご家族(特にお子様)をお持ちの方、災害時のアレルギー対応の食料を備蓄していますか?
災害時には、物流が滞ったり、避難所で備蓄されていなかったりして、アレルギー対応食料が手に入りにくくなる可能性があります。
被災当時、こんなことが起きていたんです。
◎2011年の東日本大震災では、避難所の非常食にアレルギー対応のものがなく、アレルギー体質の避難者が非常食を食べられないケースがあった。
◎2016年の熊本地震では、アレルギー対応の配慮物質が届くまでに8日かかった。
これはもう・・・自身で食料品を備えるのが間違いないでしょう!!
一般社団法人日本小児アレルギー学会は
「災害時に適したアレルギー用食品の備蓄提案」
をしており、家庭でも対策が重要とされています。

また、農林水産省等からは
【少なくとも2週間分のアレルギー対応の食料を備蓄すること】
が推奨されています。
2週間分・・・なかなか大変な量です。
でも、大丈夫。
これから、私がオススメするアレルギー対応の非常食をご案内します。
どうぞご参照ください。
驚くほど美味しくて、長期保存可能なアレルギー対応の非常食が存在します。
CoCo壱番屋監修 尾西のカレーライスセット 5年保存
アルファ米非常食に定評のある尾西食品が、カレーライスのCoCo壱番屋監修で、美味しい備蓄用カレーセットを作りました。
その名もCoCo壱番屋監修「尾西のカレーライスセット」です。
アレルゲン特定原材料28品目不使用のカレーです。

こちらの商品は、アルファ米とレトルトカレーのセットです。
アルファ米➡️炊飯した米(デンプンがα化した状態)を乾燥処理した加工食品(お米が細かくてパラパラの状態になっています)。一般的にはアルファ化米と呼ばれる。アルファ米という名称は尾西食品が自社製品の名称として商標登録している呼び方。
《作り方》
①アルファ米が入った袋に、お湯か水を注いで、通常のご飯に戻す
(袋にスプーンと脱酸素剤が入っているので、必ず取り出しましょう)
②そこにレトルトカレーを入れて、添付のスプーンでよく混ぜる(食器不使用)
以上です・・・なんて簡単w
アルファ米を通常のご飯に戻すための待ち時間
➡️熱湯を入れて15分or水を入れて60分
カレーは、アルファ米にお湯を入れて温める場合は、隣に置いて一緒に温めます。
(温めなくても、美味しく食べられますよ)
大きな具がゴロゴロ入った野菜カレー🎵
CoCo壱のお店で食べる野菜カレーと変わらない美味しさ!!
これ、すごいです。
中辛ぐらいの辛さなので、お子様にはちょっと辛いかもしれません。
アルファ米を戻すのは、お湯でも水でも可能ですが・・・
やはりお湯の方がダントツに早く仕上がり、特に冬場は温かいものが嬉しいのでオススメ。
水で作った場合でも、普通に美味しく食べられます。
夏場なら「冷やしカレー」という概念で食べるのがオススメw
YouTube高荷智也さんの「死なない防災!そなえるTV」の
【尾西のココイチカレー実食レビュー!冷水調理&お湯調理】
でも紹介されています。
この高クオリティで5年保存可能。
超オススメです。
栄養補給備蓄食セット(アルファ化米10食+ライフスープ14食入)
こちらの商品は、防災士・災害備蓄管理士監修の商品です。
アレルギー特定28品目不使用。
アルファ化米10食+ライフスープ14食入りの防災・非常用セット。
アルファ化米➡️10種類の味(ひじき・五目・菜飯・わかめ・カレー・ガーリックトマト・白飯・玄米・白粥・梅粥)が各1袋
ライフスープ(野菜コンソメ味)➡️11種のビタミン+2種ミネラルを強化した栄養機能食品
5年の長期保存が可能。
この非常食セットの大きな特徴は、スープを導入していることです。
ライフスープは、被災時の栄養偏り(炭水化物中心食)を改善する目的で設計された粉末スープ。
コンソメ味で美味しいと評判のライフスープは、体調を崩しやすい災害時にも栄養バランスをサポートします。
また、体調不良等で食欲がない時にも、栄養補給ができるとして重宝されています。
アルファ化米の種類が多いのも嬉しいですね。
わかめご飯が美味しいと評判です。

オススメです。
井村屋 えいようかん
井村屋の「えいようかん」は、アレルギー対応非常食として非常に優秀です。
特定原材料等28品目すべて不使用
(ただし、購入前には必ず最新の原材料表示や製造環境を確認し、安心して備蓄してくださいね。)

災害時のおやつとして重宝されます。
手軽にカロリー補給な長期保存型のミニようかん。
●長期保存可能:賞味期間 5年6か月
●アレルゲンフリー:食物アレルギーをお持ちの方もお召しあがりいただけます。
●手軽にカロリー補給可能:えいようかん1本で171kcalを補給できます。
●水が無くてもおいしい:適度に柔らかく、スッキリした甘さで食べやすいようかんです。
●省スペース設計:缶入り商品とは異なり、隙間のないコンパクトな形態です。
●ユニバーサルデザイン:
1.点字:「ヨーカン 5ホンイリ ネリ」と記載。
写真の中央よりも下の部分に、点々が付いています⬇️
これが点字です!!

2.災害用伝言ダイヤル『171』:これまでよりも分かりやすくなりました。
箱の裏側に、ビッシリと分かりやすい説明が記載されています⬇️

3.ローリングストックのすすめ:災害への備えを啓蒙します
内ふたを開けると、ローリングストックの詳細な説明が書かれているそうです。

読んだだけで、驚きの優秀さと配慮。
和菓子の鑑ですね。
でも、えいようかんの凄さは、これだけじゃありません。
なんと、特徴として挙げられているのが・・・
1.暗所でも開封しやすい開け口:手触りで分かりやすい仕様になっています。
2.暗闇で見つけやすいホログラム:懐中電灯等のを反射し、所在がすぐ分かります。
3.点字による表記:中身が羊羹であることをご案内。誰でも中身が羊羹だと分かるパッケージです。


災害時を想定して、こんなに細部を工夫して作られているんです!!
えいようかんを暗闇の中で撮影してみました⬇️

確かに、ホログラム部分が光っていました・・・すごいw
そして、この商品は、なんと防災専門の「災害食大賞」アレルギー対応部門で銀賞を受賞。
アレルギー配慮+備蓄に適した設計が高く評価されています。
超オススメです。
避難所でのアレルギー対応の非常食について
災害時の避難所では、各自治体が用意した食料や水、毛布等が配給されます。
多くの自治体が、食物アレルギーに配慮した非常食の備蓄を進めています。
・・・残念ながら、その対応状況には地域差があります。

また、備蓄数量には限りがあり、すべてのアレルギーに対応しているわけではありません。
そのため、個人のアレルギーに対応した食品を備蓄しておくことが必須となります。
下記の資料もご参照ください。
◎過去の全国アンケート
【内閣府が2015年(平成27年)に実施したアンケート調査】
「指定避難所を有する市町村」のうち、406自治体(約61%)が、何らかのアレルギー配慮非常食を備蓄していると報告された。
※古い資料ですが、これ以降の集計結果の公開資料は見つかっていません。
◎都道府県庁所在地(都市規模)
【共同通信による2024年12月の調査】
全国47都道府県所在地のうち、22市区が全指定避難所にアレルギー対応食を備蓄していると報じられました。
※これは、大都市圏の「都道府県庁所在地」に限定した調査であり、全国の市町村規模の数値については含まれていません。
避難所の食料事情・・・神戸市がすごい
神戸市・・・すごいんです。
神戸市では、避難所での混乱を避けるため
全員に配給する主食(イタリアンリゾット)を最初から28品目フリー+ハラール認証フード
のものに統一しているんです。
他にも、28品目フリー+ハラール認証フードのエネルギーバーや、糖尿病の方向けの糖質が抑えられたはんぶん米なども備蓄されています。
イスラム法(シャリーア)に基づいた基準を満たす食品や製品を指します。
(ハラルフード➡️イスラム教の教えに基づき「許されている食べ物や食べ方」の意味。)
なんとお見事な対応。
アレルギーだけでなく、病気の方、イスラム教信者にも配慮した非常食です。
神戸市では、以前は非常食として、アルファ化米を備蓄していたのですが
「水がないと食べられないものではなく、水がなくても食べられるものを備蓄しよう」
という方針になり、変更になったそうです。

阪神淡路大震災の経験もあるのでしょうが、ダントツに防災意識が強い市だと思います。
お住まいの自治体の備蓄状況については、自治体の防災化や公式webサイトで確認することをお勧めします。
また、各家庭で、ローリングストック法でアレルギー対応の非常食を備蓄し、常日頃から災害に備えることが重要です。
日常の買い物で、普段使う食品を「少し多め」に買い置きし、消費したらその分を補充。
常に一定量が家に残る状態をキープする方法です。

いわゆる「循環型備蓄」で、非常用食品だけに頼らず、普段から食べ慣れた食品を備蓄しておく点が特徴。
アレルギーを持つ方、アレルギーのご家族を持つ方が、災害時に辛い思いや悲しい思いをしなくてもいいように、と切に願っています。
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