災害対策として、水は欠かせません。
人間の生命線です。
大切な水ですが、災害時には水不足に見舞われることが多々あります。
誰かにもらえばいい、給水車が来るのを待てばいい・・・
そんな甘いことを考えていませんか?

災害時は、みんな自分のことで必死。
給水車なんて、すぐに来ません。
水は、簡単に手に入らなくなります。
だからこそ、日頃の準備や備蓄が大切。
備蓄には、最低3日分の水が必要とされています。
一緒に、少しずつ備えていきましょう。
備蓄する水の最低限の量を知ろう
既に記載したように、備蓄に必要な水は、最低3日分と言われています。
忘れてはいけないのが、これが飲料水のみの量ということです。
飲料水以外に、炊事用・洗面用・風呂用・洗濯用・トイレ用・・・様々な生活用水が必要となります。
(生活用水の備蓄量については、環境や家族人数によって差があるため、今回は省きます。)
最も大切な飲料水の備蓄の目安を記載しました。
ご参照ください。

⚫️1人あたりの必要量(飲用・調理用)
・1日:3リットル(飲料用:約1リットル+調理用:約2リットル)
⚫️家族人数別の目安(3日分/7日分)➡️2L入ペットボトル6本を1箱とします
人 数 | 3日分(最低備蓄数) | 7日分(可能なら備蓄) |
1 人 | 9L(1箱) | 21L(2箱) |
2 人 | 18L(2箱) | 42L(4箱) |
4 人 | 36L(3箱) | 84L(7箱) |
8 人 | 72L(6箱) | 168L(14箱) |
このように、相当な量の水を備蓄する必要があるのです。
ペットボトルの水は賞味期限が切れても飲める!?
家庭で水を備蓄するには、ペットボトルの水を購入するのが最も適しています。
ただ、ペットボトルの水を箱で購入するのは、なかなか大変。
重いし、運ぶのが大変だし、かさばるし、室内で保管場所も取る。
そのストレス・・・よぉーく分かります。
あまり大きな声で言えませんが・・・

実は、ペットボトルの水は、基本的には期限が切れても飲めるんですw
未開封で一般的な保管をしている限り、賞味期限が過ぎても、すぐに水が腐ったりすることはありません。
賞味期限の日付に関しては、計量法の関係もあるという説もありますが・・・詳細は分かりません。
ついでに、私の体験談を書きます。
昨年、賞味期限を1年程度過ぎたペットボトルの水(箱入り)を押入れの奥で発見いたしました。
その水は、勿体無いからと、全て私が飲み干しましたw

味に全く問題はなく、綺麗な美味しい水でした。
心配なら、水を煮沸させたり、携帯浄水器等を使用するのも良いでしょう。
そんな訳で、賞味期限を過ぎたからと言って、すぐにペットボトルの水を捨ててしまうのは、非常に勿体無いです。
少し緩めの気持ちでも良いので、ローリングストック法で、ペットボトルの水を備蓄しましょう。
特に夏場は多めに水の備蓄をすることをオススメします。
給水所から水をもらうための準備(重要!!)
実際に災害が起きて、給水所から水をもらう際・・・必ず準備するモノがあります。
◎ポリタンクorペットボトル容器(2L)
給水所では、ポリ容器やペットボトルの持参が前提です。
給水車で給水袋をもらえる場合がありますが、小さい上に持ち運びが大変と聞いています。
◎カートor大型リュック
給水所でやっともらえた水・・・その後の「搬送手段」が必要です。
満水のポリ容器やペットボトルは、相当な重さで、持って運ぶのは容易ではありません。
カートやリュックで運ぶことが必要となります。
大規模震災時は、タンクはすぐに売り切れるため、日頃から最低限の準備が必要です。
カートもコンパクトで軽いものが多く、何かと役に立つので、1つ持っておいても損はありません。

もらった水は、飲料用と生活用に分けて保存するのが理想です。
少なくとも2個のタンクを用意しておきましょう。
給水所で水をもらったらチェックすること
給水所で水をもらったら、必ず濁り(にごり)を確認しましょう。
水が濁っている原因は、多くは水道管内のサビ、泥や砂の混入です。
この場合は、飲用や生活用に使うのはリスクとなります。
濁りが解消しない場合は、自治体に確認しましょう。
家庭で煮沸や浄水処理をすると、安全性が高まります。

そして、もらった水は、直射日光を避けて涼しい場所で保管しましょう。
災害時の断水期間は?
大きな災害では、断水が起きるのは当然と考えましょう。
過去の震災で、実際に起きた断水の事例は下記の通りです。
災害名 | 最大断水世帯数 | 最大断水期間 | 主な被害内容 |
1995阪神淡路大震災 | 約130万世帯 | 約3ヶ月 | 消防用水の確保困難 病院の機能低下(約74%が水道停止) 生活用水・調理用水の不足 |
2004新潟県中越地震 | 約13万世帯 | 約1ヶ月 | 施設被害による断水、復旧遅延 |
2011東日本大震災 | 約256.7万世帯 | 約6ヶ月 | 津波による浄水場・配水池の破損、停電による断水、給水困難地域の長期断水、トイレや衛生施設の機能停止による衛生面悪化 |
2016熊本大地震 | 最大44.6万世帯 | 約3.5ヶ月 | 熊本市全域で水道停止 医療機関や消防の機能に深刻な影響 長期の給水所運用 |
2018北海道胆振東部地震 | 約6.8万世帯 | 約1ヶ月 | 冷蔵・食品保存の問題、 家庭や施設での飲料水・生活水不足 |
2024能登大地震 | 約13.7万世帯 | 約5ヶ月 | 水道管老朽化による復旧遅延、給水車不足、衛生・医療への影響 |
全体的に、都市部では復旧は早く、地方は復旧に時間がかかる傾向にあります。
あくまで予想ですが、南海トラフの最大断水期間は、約2ヶ月とされています。

水を使わずに生活する方法を考える
災害時の断水生活では、生活用水を自由に使えない時期が続くと思われます。
そんな時、水の機能を代用する方法を併用しましょう。
用 途 | 代用方法 |
炊 事 | 紙コップ、紙皿、お皿にラップを使い、洗い物をなくす |
洗 面 | ウェットティッシュで顔を拭く、歯磨きシート |
風 呂 | ドライシャンプー、体用ウェットシート等 |
洗 濯 | 消臭スプレー+天日干し |
トイレ | 非常用トイレ(2週間分は備蓄 |
まとめ
とにかく大切なのは、常日頃からの準備です。
飲料水の備蓄、給水用のポリタンク、カート
水の備えに関しては、この3点を揃えていただくことをオススメします。
災害時、皆様が水に困らないことを切に願っています。
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